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鼻血

鼻血はなぜ起こる?原因と背景

鼻血で困っている子どものイメージ│鼻血はなぜ起こる?原因と背景鼻血は医学的に「鼻出血(びしゅっけつ)」と呼ばれ、鼻の粘膜に張りめぐらされた細かい血管が傷つくことで生じます。特に鼻の前方(キーゼルバッハ部位)には血管が集中しており、わずかな刺激でも出血しやすいのが特徴です。

多くは一時的で心配いりませんが、「繰り返す」「片側ばかり」「なかなか止まらない」といった場合には病気が隠れていることもあります。だからこそ、原因を理解し、正しい鼻血の止め方を知っておくことが大切です。

鼻血の主な原因

日常生活でよくある要因

  • 空気の乾燥や暖房で粘膜がカサつく
  • アレルギー性鼻炎や風邪で鼻をかみすぎる
  • 無意識に鼻をいじるクセ
  • 軽い打撲やこすれ

こうした鼻血は一過性で、多くは自然に止まります。

「鼻血がよく出る人」に隠れている背景

「また出た…」と頻繁に繰り返す人には、体質以外に次のような要因が潜んでいることがあります。

高血圧

血管に負担がかかり、出血すると止まりにくい

糖尿病や動脈硬化

血管がもろくなり、破れやすい

薬の影響

血をサラサラにする薬(抗血栓薬など)で出血が長引く

さらに、病気が関わっているケースもあります。

鼻や副鼻腔の腫瘍(がん・血管腫など)

片側だけの出血が続く場合は要注意

肝臓や血液の病気

血が固まりにくく、出血が止まりづらい

オスラー病(遺伝性出血性毛細血管拡張症)

鼻血を繰り返すのが代表的な症状

動脈からの出血

鼻の奥の太い血管が破れると大出血になり、命に関わることも

鼻血が止まらないときの正しい止め方

鼻をおさえる女性のイメージ│鼻血が止まらないときの正しい止め方鼻血が出たとき、慌てて頭をそらしたりティッシュを詰め込んだりしていませんか?実はそれ、間違った止め方です。正しい応急処置を知っておくことで、ほとんどの鼻血は自宅で止められます。

頭は少し前に傾ける

頭を後ろにそらすと血液が喉に流れ込み、飲み込んでしまうことがあります。血を飲むと気持ち悪くなったり吐いてしまうこともあるため、少し前にうつむく姿勢が基本です。
もし血液が口の中に入ってきた場合は、飲まずに口から吐き出しましょう。

鼻の柔らかい部分(小鼻)をしっかり圧迫する

鼻血の多くは、鼻の前方にある「キーゼルバッハ部位」から出ています。
ここを確実に押さえるのが最も効果的です。

  • 鼻の下半分(小鼻)を親指と人差し指でつまむように押さえる
  • 10〜15分間、指を離さず続ける(途中で確認しないことが重要)
  • 息は口でゆっくり行いましょう

安静にして血圧を上げない

歩き回ったり興奮したりすると血圧が上がり、止血しにくくなります。座って落ち着き、安静にしてください。

冷やす・ティッシュを詰めるはおすすめしない

鼻や首を冷やすこと

血管を収縮させる効果があるとも言われますが、科学的根拠は乏しく、圧迫法の方が確実です。

ティッシュを詰めること

粘膜を余計に傷つけて出血が悪化する可能性があります。ティッシュは鼻から出てきた血液を拭き取る用途に使いましょう。

それでも止まらない場合は受診を

15分間しっかり圧迫しても止まらない、または大量に出ている場合は、耳鼻咽喉科や救急外来を受診してください。
頻繁に鼻血が出る場合や片側だけ繰り返す場合は、鼻の腫瘍などの病気が隠れていることもあります。

「鼻血がよく出る」「片方だけ」「急に」のときに考えられること

鼻血を抑える女性のイメージ│「鼻血がよく出る」「片方だけ」「急に」のときに考えられること鼻血は一度出ると気になりやすいですが、出方のパターンによって背景が違うことがあります。

よく出る場合

  • 乾燥やアレルギー性鼻炎で粘膜が弱っている
  • 鼻をいじる・強くかむ習慣で刺激されやすい
  • 血管が生まれつき細く、出やすい体質

片方だけ出る場合

  • 鼻ポリープや腫瘍など、片側に病変がある可能性も
  • 繰り返す場合は耳鼻科でのチェックが安心

急に出る場合

  • 血圧が一気に上がったとき(入浴・飲酒・ストレス時)
  • スポーツや強い力みなどでも出血しやすい

「繰り返す」「片側だけ」「出血量が多い」といったケースは、生活習慣や一時的な刺激だけでは説明できないこともあり、注意が必要です。

耳鼻科を受診すべきサイン

鼻血は多くが自然に止まりますが、次のような場合は受診を検討すべきサインです。

問診を受ける患者と診察をする医師のイメージ│鼻血で耳鼻科を受診すべきサイン

  • 20分以上圧迫しても止まらない
  • 頻繁に繰り返す(週に何度も出る)
  • 出血量が多く、めまいや立ちくらみを伴う
  • 片側だけ繰り返し出る
  • 高血圧や血液の病気がある

これらに当てはまる場合、鼻腔や副鼻腔の病気・全身の病気が隠れていることもあるため、耳鼻咽喉科で原因を調べてもらうことが大切です。

鼻血に関するよくある質問

何もしてないのに鼻血が出るのはなぜ?

鼻の粘膜が乾燥していたり、毛細血管が弱っていると、特に刺激がなくても自然に出血することがあります。頻繁に繰り返す場合は、鼻ポリープや腫瘍、血液の病気が隠れていることもあるため耳鼻科での受診をおすすめします。

危険な鼻血の見分け方は?

「20分以上止まらない」「大量に出る」「片側だけ繰り返す」「めまい・貧血症状を伴う」鼻血は注意が必要です。こうした場合は病気のサインの可能性があり、早めに医療機関を受診してください。

鼻血はストレスや疲れが原因ですか?

ストレスや疲労で自律神経のバランスが崩れると、一時的に血圧が上がり鼻血が出やすくなることがあります。睡眠不足や過労も粘膜の回復を妨げるため、鼻血が出やすい状態をつくります。

鼻血は自律神経と関係がありますか?

はい。自律神経の乱れは血管の収縮・拡張に影響し、鼻粘膜の血管が破れやすくなる要因になります。ストレスや生活リズムの乱れで鼻血が増える人もいます。

鼻血がドロっとした塊で出る原因は?

出血がしばらく鼻の中にとどまると、固まり(血餅)となって排出されることがあります。これ自体は珍しくありませんが、出血量が多い・繰り返す場合は病気が隠れている可能性もあるため注意しましょう。

鼻血は何分止まらないとやばいですか?

基本的には「15〜20分以上しっかり圧迫しても止まらない鼻血」は危険サインです。その場合は自己処置で対応せず、耳鼻科や救急外来を受診してください。