鼻炎レーザー治療とは?その仕組みと特徴

花粉症やアレルギー性鼻炎の代表的な症状である鼻水・鼻づまり・くしゃみは、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが鼻の粘膜に付着し、炎症を起こすことで発生します。
鼻炎レーザー治療のメリット
鼻炎レーザー治療では、アレルギー反応の中心となる下鼻甲介(かびこうかい)と呼ばれる粘膜に炭酸ガスレーザーを照射し、表面を焼灼します。これにより粘膜が腫れにくくなり、鼻の空気の通り道が広がることで、頑固な鼻づまりの改善につながります。
さらに、レーザー照射後の粘膜は硬くなり花粉が付着しにくくなるため、抗原が体内に入り込みづらくなります。その結果、鼻づまりだけでなく、鼻水やくしゃみなどの症状全体を軽減できる効果が期待されます。
処置は外科手術のような全身麻酔や出血のリスクがなく、日帰りで可能です。治療時間は2〜3分程度と短く、シーズン前に行えば、その季節を快適に過ごせるほか、個人差はありますが1〜2年にわたって症状が改善されるケースもあります。
ただし、花粉の飛散量が特に多い年には、シーズン中に薬の併用が必要になることもあります。それでも、従来の内服薬や点鼻薬に比べて高い効果と持続性が期待できる新しい治療法として、近年注目されています。
鼻炎レーザー治療の対象となる方
- 鼻炎レーザー治療はこんな方におすすめです。
- 鼻炎症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)のうち、鼻づまりの症状が強い方
- 慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎など、一年中症状のある方
- 薬の効きが悪い人
- 花粉飛散シーズン中の症状がひどくて辛い方
- 妊娠を予定している方や授乳中の方、お薬が飲めない方
など
鼻炎レーザー治療をおすすめする時期

レーザー治療は、通年性のアレルギー性鼻炎(ダニやハウスダストなど)や慢性鼻炎の場合、基本的には一年を通していつでも受けることができます。
ただし、症状が強く出ている時期に行うと、照射直後に一時的な炎症や腫れでかえって症状が悪化してしまうことがあるため、まずは通常の治療で鼻炎を落ち着かせてから行うのが安心です。
一方で、スギ花粉症など季節性のアレルギー性鼻炎にお悩みの方には、症状が出ていない秋から冬のシーズンオフに治療を受けるのがおすすめです。飛散シーズン前に準備しておくことで、春の花粉シーズンをより快適に過ごせます。
鼻炎レーザー治療を受ける際の注意点
鼻炎レーザー治療は安全性の高い方法ですが、より安心して受けていただくために、以下の点にご注意ください。
持病・服薬がある方
出血しやすい体質の方や、血液をサラサラにする薬を内科で処方されている方は、必ず主治医と相談してください。 また、心臓病・高血圧などの循環器疾患、緑内障、前立腺肥大、麻酔薬へのアレルギーがある方は、事前に必ず医師へお知らせください。
治療後の生活
当日は入浴を避け、激しい運動は控えてください。特に温泉や長時間の入浴は、1週間程度控えることをおすすめします。 日常生活への影響は少なく、翌日からは通常の生活を送れる方がほとんどです。
鼻炎レーザー治療の費用
鼻炎レーザー治療は健康保険が適用されます。3割負担の場合、1回あたりおおよそ1万円前後で治療を受けられるケースが多いです。
効果には個人差がありますので、まずは医師にご相談ください。
よくあるご質問
治療前に注意することはありますか?
レーザー治療は安全性の高い処置ですが、前日は睡眠をしっかりとり、飲酒や過労を避けるようにしてください。体調がすぐれない場合は、当日の処置を延期することも可能ですので、遠慮なくご相談ください。
痛みはありますか?
処置の際には表面麻酔を行うため、強い痛みはほとんどありません。治療中は「少し熱い」「ピリッとする」といった感覚がある程度です。術後に軽いヒリヒリ感やかさぶたができることがありますが、通常は数日で落ち着きます。
効果はどのくらい続きますか?
永久的に症状がなくなるわけではありませんが、平均すると半年〜2年程度効果が持続する方が多いです。特に鼻づまりへの効果が高く、花粉症シーズンを快適に過ごすためにシーズン前の施術がおすすめです。
日常生活に支障はありますか?
治療は日帰りで行えますので、仕事や学校にも当日から復帰可能です。強い運動や入浴は当日だけ控えていただくと安心です。普段の生活に大きな制限はありません。
何歳くらいから治療ができるの?
治療に関しては特に制限はありません。ただ、レーザー治療の最中に身体が動いてしまうと危険なため、治療中にじっとしていることができる年齢であることが必要です。当院では、小学校中学年(8歳くらい)を目安にしています。